低用量ピルとは

  • 2024.04.27

4月としては記録的な暑い日が続いたり、急に涼しくなったりしておりますが体調はいかがでしょうか。新生活が始まり、生理痛のご相談やピルのご相談が多く、受診を悩んでいる方も多いのではないかと思います。 ピルというと、「友達が飲んでいて楽になったと聞いたので、是非ほしい」「生理痛がひどいので試してみたい」という処方のご希望をもって受診してくださる若い方と、「将来的な妊娠に影響するのでは?」「私の時代、生理は我慢するものでした」「ピルは怖いので」というお母様世代とで意見が分かれることがあります。 ...

当院の一倉医師が紹介されました

  • 2023.10.24

いつも当院をご受診いただきまして、ありがとうございます。婦人科の一倉絵莉子先生が、名医のチョイスに紹介されました。先生の人柄が垣間見れる温かいメッセージとなっていますので、是非お読みください。名医のチョイス ...

身体の成長と下着のすすめ

  • 2023.09.04

いつも当院をご受診いただきましてありがとうございます。当院では10代20代の患者様にもご受診いただいておりますが、最近は小学校高学年の患者様にもご来院いただいております。「早めに今後の相談を出来るクリニックを探してきました。」というご意見を聞き、とても嬉しく、お嬢様のためを思って当院を選択していただいたからにはかかりつけ医としてしっかり寄り添っていきたいと身の引き締まる思いです。 第二次成長期の身体の変化としましては、小学校中学年より乳頭の突出が起こり、その後乳房のふくらみが生じます。片...

中高生の皆様、保護者の皆様へ

  • 2023.07.19

連日猛暑が続いておりますが、体調はいかがでしょうか。昨年の4月に開業して、2度目の夏を迎えます。昨年の夏は、子宮頸がんワクチンの接種に多くの中学生や高校生が来院されました。また、生理痛に関するご相談もあり、特に受験生の方々からの相談が多かったです。 今年の4月からは、シルガード9という9価のワクチンが公費で接種可能となりました。子宮頸がんは、ワクチン接種によって予防が可能であり、北欧をはじめとするワクチン接種率の高い国では子宮頸がんの発症率が大幅に減少しています。子宮頸がんの原因となるH...

その症状、本当に更年期?

  • 2023.06.26

女性のライフステージは卵巣機能の活動によって大きな体調の変化を経験することになります。 更年期とは、閉経前の5年と閉経後の5年を合わせた10年間を指します。産婦人科学会では、「閉経」を月経が12カ月以上なかった状態と定義しており、日本人の平均閉経年齢は50歳とされています。閉経年齢は個人差が大きく、40代前半から50代後半までさまざまです。したがって、更年期の発生時期もさまざまです。 更年期の原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの低下ですが、エストロゲンは揺らぎながら減少していく...

子宮頸がんワクチン;シルガード9について

  • 2023.02.14

2023年2月8日に厚生労働省は、4月からの定期接種に9価HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン;シルガード9を公費で開始できるようにすることを発表しました。 参照:https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/001054091.pdf 実際に接種開始となる時期は各自治体によるとされており、市川市でも4月の接種開始を予定しているとのことです。https://www.city.ichikawa.lg.jp/pub10/1111000029.htm...

ワールドキャンサーデー

  • 2023.02.05

まだまだ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスに加えてインフルエンザが流行っている中、先週は電車で中学受験の親子さんを見かけました。大変な環境の中、お疲れ様です。 さて2月4日はワールドキャンサーデーでした。世界中で人々が、がんに対する知識を深め、どう立ち向かっていくかを考える日になっています。コロナ禍で検診受診や病院受診を控える傾向となり、その結果、世界中で早期がんの発見が少なくなっているとの報告でした。 子宮頸がんは、ワクチンでの一次予防と子宮がん...

コロナにかかった時のピルやホルモン補充療法について

  • 2022.11.22

これまでは新型コロナウイルス感染時の低用量ピルやホルモン補充療法などのホルモン剤の使用を中止することが推奨されてきました。これは血栓症の増加が懸念されていたためです。 しかし2022年10月に日本産婦人科学会は、この指針が以下の通り変更になったことを発表しました。 ・軽症や無症状の場合は、内服を継続してよい ・入院を要する中等症、重症例では中止する WHOを含む海外の多くの報告から、コロナ感染の血栓症のリスクが有意に高くないこと、ホルモン剤使用が血栓症を増やすと...

婦人科受診がご不安な方へ

  • 2022.11.18

4月に開院させていただき、初めての婦人科受診先として当院にお越し下さる患者様と接し、受診までの経緯やお気持ちを伺う機会をいただいております。10代の患者様も多く、症状がある場合は診察しなければならないのですが、内診台での診察は患者様の同意なしには行いませんので、ご心配されずお気持ちを伝えていただいて対応しております。 困っていたけれど受診できなかった理由で多いのはやはり恥ずかしい、そして痛みを伴う検査をされるのではないかというご不安です。お困りの原因や病気が隠れていないかを診察す...

不眠の悩み

  • 2022.11.16

日本人女性は世界一睡眠時間が短いことで知られています。中でも、40~50代の女性は6時間半程度と最も短い状況です。それらの世代の女性の勤勉ぶりに頭が下がります。家事や育児に加え仕事や介護など、40~50代の女性の社会への貢献度の高さを反映していると思うからです。 40代半ばから女性ホルモンの分泌が低下することで眠りにくくなることが知られています。更年期によりホットフラッシュに伴う不眠も原因として挙げられます。不眠はうつ病の発症に影響を及ぼすと報告されています。不眠の克服は生活の質を向上さ...