身体の成長と下着のすすめ

  • 2023.09.04

いつも当院をご受診いただきましてありがとうございます。当院では10代20代の患者様にもご受診いただいておりますが、最近は小学校高学年の患者様にもご来院いただいております。「早めに今後の相談を出来るクリニックを探してきました。」というご意見を聞き、とても嬉しく、お嬢様のためを思って当院を選択していただいたからにはかかりつけ医としてしっかり寄り添っていきたいと身の引き締まる思いです。 第二次成長期の身体の変化としましては、小学校中学年より乳頭の突出が起こり、その後乳房のふくらみが生じます。片...

第31回日本乳癌学会で発表・座長をしてきました

  • 2023.06.29

6月29日は学会出席のため休診とさせていただきご迷惑をおかけしました。パシフィコ横浜ノースで開催中の乳癌学会で、院長の発表・座長、吉松診療放射線技師の発表があり、無事に終了することが出来ました。乳がん検診の受診率向上のため、健康管理や啓もう活動について、他の演者の先生方とも討論することが出来、とても勉強になりました。また明日からも早期発見・早期治療にて乳がんで苦しむ方を少しでも減らせるように努力してまいります。 島田院長 吉松診療放射線技師 ...

乳腺外来のご報告

  • 2023.06.07

いつも当院をご受診いただきまして、誠にありがとうございます。 4月と5月は、会社の健診により要精査となって当院をご受診いただく方が多くいらっしゃいました。急に気温が上がり、皮膚のトラブルに関するご相談も増えました。特に5月においては、治療が必要な結果となる陽性率が非常に高く、診察の際には大変複雑な思いを抱えました。 これまでも、定期的に乳がん検診を受けられている方々でも、検診と検診の間の中間期に乳がんが見つかること(中間期乳がん)が多くありました。直前のマンモグラフィ検診では異常が...

乳がんと診断されたら

  • 2023.04.30

針生検を施行して、残念ながら乳がんの診断となった場合、手術や抗がん剤治療の出来る大きな病院へご紹介となります。多くの症例を扱っているがん専門病院や大学病院、職場やご自宅からのアクセス面で便利な病院、かかったことのある総合病院など選ぶ基準は様々です。 乳がんの診断となりとてもショックを受けられていると思いますが、一つ一つ出来ることを順番に行うことになります。紹介された病院の受診日までの時間がとても長く感じられ悩まれることもあるかと思います。しかし、一般的な乳がんの場合、診断から治療開始まで...

乳がん検診で要精査となってしまったら

  • 2023.04.11

全国の乳がん検診受診率は、人間ドック等の任意型を含めるとおよそ45%と言われています。韓国では64%、欧米では72~80%(厚生労働省の2015年の発表による)と国際的にもまだまだ低い状況です。子宮頸がん検診も大まかに同様の傾向にあります。女性のがんで1番多いのが乳がん、5番目に多いのが子宮がんです。乳がんは40代後半、子宮頸がんは30代後半と若い世代でピークになり、早期発見にて治る見込みのある病気のため、定期的ながん検診が有効です。 乳がん検診で要精査となってしまう方は、全国平均では5...

ワールドキャンサーデー

  • 2023.02.05

まだまだ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスに加えてインフルエンザが流行っている中、先週は電車で中学受験の親子さんを見かけました。大変な環境の中、お疲れ様です。 さて2月4日はワールドキャンサーデーでした。世界中で人々が、がんに対する知識を深め、どう立ち向かっていくかを考える日になっています。コロナ禍で検診受診や病院受診を控える傾向となり、その結果、世界中で早期がんの発見が少なくなっているとの報告でした。 子宮頸がんは、ワクチンでの一次予防と子宮がん...

運動のすすめ

  • 2022.11.12

ご覧いただきましてありがとうございます。日々の疲れ、だるさ、不眠、イライラ、モヤモヤなどをご相談される機会が多く、私たちも日常で経験している事ですので、共感しながら診察させていただいています。検査で大きな異常がなく安心されて不調が落ち着く事もありますし、他には食事管理、ストレスを溜めない、心の休養等でリフレッシュが図れます。中でも抑うつや肥満予防に効果があるとされるのが、運動です。ここでの「運動」とは、週に一度一時間程のランニング、筋トレを含むあらゆる身体活動を意味します。私も重い腰を上げてラ...

乳腺炎

  • 2022.10.20

授乳中や断乳後、その他の時期にも乳腺炎を発症することがあります。乳腺炎とは乳腺組織の炎症であり、細菌に感染して起こる場合と、そうでない場合があります。感染症診療実践ガイド2011の「急性・慢性乳腺炎」を担当させていただいたことがあり、少し専門的になりますが、代表的な状態について説明させていただきます。 うっ滞性乳腺炎 授乳中の女性の10人に1人程度の割合で起こると報告されており、初産婦さんに頻繁にみられます。症状は、乳房の痛み、腫れ、熱感であり、発熱を伴う場合もあります。治...

10月は乳がん啓発月間です

  • 2022.10.01

現在日本人女性の乳がん罹患(かかってしまう)率は9人に1人の割合となり、女性のがんの中で最も高いものです。働き盛りや子育て、介護中など、忙しい世代に多く、ご本人はもちろんですが、社会や家族にとっても大きな影響をもたらすことになります。 10月16日(日曜日)は普段忙しくて検診を受けられない方に受診していただける様、NPO法人J.POSH (日本乳がんピンクリボン運動)が呼びかけ、ジャパン・サンデー・マンモグラフィプログラムが毎年開催されてきました。当院も参加しますので、是非受診なさって下...

マンモグラフィとエコー(乳房超音波)、両方受けることが必要か?

  • 2022.09.25

マンモグラフィ検査とは乳房専用のレントゲン検査のことです。専門の板で乳房を圧迫し、薄く伸ばしたままで撮影します。マンモグラフィ検診により、乳がんの早期発見が可能となり、死亡率の低下が科学的に証明されています。石灰化というカルシウムの塊が見える方が多いですが、石灰化はエコーでは指摘できません。多くの石灰化は良性で問題ありませんが、しこりを感じない初期の乳がんの場合に石灰化が認められることがあります。 エコー(乳房超音波)検査は、体の表面に超音波の出る器械をあてることで、体内から跳ね返ってく...