マンモグラフィとエコー(乳房超音波)、両方受けることが必要か?

  • 2022.09.25

マンモグラフィ検査とは乳房専用のレントゲン検査のことです。専門の板で乳房を圧迫し、薄く伸ばしたままで撮影します。マンモグラフィ検診により、乳がんの早期発見が可能となり、死亡率の低下が科学的に証明されています。石灰化というカルシウムの塊が見える方が多いですが、石灰化はエコーでは指摘できません。多くの石灰化は良性で問題ありませんが、しこりを感じない初期の乳がんの場合に石灰化が認められることがあります。 エコー(乳房超音波)検査は、体の表面に超音波の出る器械をあてることで、体内から跳ね返ってく...

暑さと乳房のトラブル

  • 2022.08.02

暑中お見舞い申し上げます。 猛暑日が続いておりますが、体調を崩されてはいないでしょうか。 乳頭の肌荒れや痒みで受診される方が増えております。この蒸し暑さでは下着の締め付けによって汗がたまり、皮膚が蒸れたままになってしまいます。昨今、タンクトップ型の下着がとても人気ですが、通気性の乏しい素材なので、症状のある方は夏は通気性の良いものを選んでみてください。 肌荒れやおできがなかなか治らない場合は、稀ですが、パジェット病(乳頭が赤くただれて拡がっていく)や、炎症性乳癌(オレンジの皮...

マンモグラフィは痛いのか

  • 2022.06.25

マンモグラフィ検査とは、乳房専用のレントゲン検査です。乳房を専用の板で圧迫し、薄く伸ばしたまま撮影します。乳房の被爆を減らし正確な検査を行うために、適切な圧迫が必要になります。 圧迫のため、痛みを感じることがあります。痛みには個人差がありますが、乳房の大きさにかかわらず、乳腺が発達されている方や緊張が強い場合に痛みを感じやすいとされています。 閉経前の方は、月経前1週間ほどは痛みに敏感であり、逆に月経直後は乳房が柔らかくなるため、月経開始後から10日目までの時期がお勧めです。 ...

乳房痛

  • 2022.05.28

女性の2人に1人は生理前などに乳房痛を自覚されており、10人に1人は強い痛みであるという統計があります。殆どの場合は女性ホルモンによって起こるとされていますが、ストレスやアルコール・カフェインの摂取量に関係するとも考えられています。 日本女性心身医学会によりますと、乳房痛は思春期、月経期間、妊娠期間、閉経期と女性の一生のどの時期でも起こりうるとされており、アルコールと肝障害、循環器系の薬などで起こる可能性があると報告されています。 乳房痛自体が悪性疾患と関連することは少なく、多くの...

乳房自己触診について

  • 2022.05.19

久しぶりの晴れで清々しい一日となりました。近所の南行徳公園(通称えんぴつ公園)のバラが見頃を迎えています。ローズいちかわという市川市で名づけられたピンク色のバラも咲いています。お忙しいとは思いますが、クリニック受診の前後でバラを眺めてみるのは如何でしょうか。 入浴時などでご自身で偶然触って見つける場合のしこりは2㎝を超えていることが多いとされています。定期的な自己触診を行うと1cm以内のしこりを発見することが出来ます。 自己触診方法(一例) ①鏡の前でくぼみやふく...