乳がん検診

乳がん検診のイメージ写真

検診とは

症状のない方が、自治体の受給券または自費診療にてお受けいただく検査になります。年に一度のお誕生日検診をお勧めします。
(例えば5月19日生まれの方でしたら、毎年5月に乳がん検診・子宮がん検診を受けていただき、毎月19日に乳房自己触診を行っていただきます。生理が順調な方は月に一度生理直後の自己触診が有効です。)

前述しましたが、現在乳がん罹患(かかってしまう)率は9人に1人の割合で、女性のがんの中で最も高いものです。
がん情報サービスによりますと、2017年に乳がんにかかった方は、9万人以上おり、1万5千人近い方が乳がんによって命を落とされました。
日本における乳がん罹患率は年々右肩上がりで、20代後半から徐々に増えていきます。罹患年齢は、40代後半から50代前半と、60代後半の2つのピークがあります。

働き盛りや子育て中の世代に多く、ご自身はもちろんご家族にとっても大変な影響をもたらします。
定期的な自己触診と検診受診によって、早期発見・早期治療が可能となり、完治している方が多いのが乳がん検診をお勧めする理由です。
また同一施設で毎年検診を行うと、前年までの結果との比較読影が出来ますので、早期診断に有効であることが検診学会からのガイドラインにも示されています。

妊娠中や授乳中には乳房の生理的な変化が生じ、所見が分かりにくくなり、効果的なマンモグラフィ検査が行えない期間が2年以上も生じてしまいます。
育児でお忙しいとは存じますが、触診と超音波検査で代用しますので、検診を受けていただくこと、そして妊娠を希望された時点でマンモグラフィ検査を受けていただくことをお勧めします。

当院は乳がん検診精度管理中央機構の定めた施設認定資格を取得しております。
市川市のマンモグラフィ検診をお受けいただけます。

検診結果の表記について

乳房の検診をしていただいた方の多くが「所見はあるが心配ない」「要経過観察」となります。
マンモグラフィ検査では石灰化というカルシウムの塊が見える方が多いです。
超音波検査ではのうほう(嚢胞)という水のたまり(水袋)が見える方が多くいらっしゃいます。
乳房全体に散見する石灰化や嚢胞は多くの方に存在するような良性のものですので、それらの結果のみで精密検査を受けていただく必要はありません。

理想的には月に一度の自己触診と、年に一度の画像での検診をお勧め致します。
自治体の検診では2年に一度となっているため、自治体と交互で自費検診をお勧めします。
市川市の乳がん検診は、医師会の諸先生方のご尽力で普及されましたが、海外と比較すると受診率はまだまだ十分とは言えません。