受験生の皆様へ

  • 2023.10.04

少しずつ秋の訪れを感じられる季節になってまいりました。これから受験シーズンですね。インフルエンザや新型コロナウイルスの予防に加えて、女性の受験生にとっては生理痛をコントロールする必要もあり、体調管理が大切になってきます。10代の患者さんからは生理痛に関する相談が多く寄せられますが、試験直前に生理をずらしたい、生理痛を緩和したいというご相談も増えています。

いくつかの学校を受験する予定の方は、長期間にわたる調整が必要ですので、できるだけ早めに受診いただくことをお勧めします。この冬、受験生として生理痛にお悩みの方は、なるべく10月中に一度ご相談にいらっしゃって下さい。薬の効果と副作用を考慮しながら、ベストコンディションで試験を迎えられるようサポートさせていただきたいからです。その際、これまで試した痛み止めや生理周期に関する情報をお伺いすることがあるので、ご来院前にご確認いただくとスムーズに診療が進みます。

「月経移動」とは中用量ピルを使用して、試験日や大切なイベントと生理が重ならないように調整することを指します。初めて服用する場合、確実に調整するためには少なくとも1か月前にご相談いただく必要があります。中用量ピルの副作用として吐き気、頭痛、胸の張り、だるさなどが起こる可能性があります。試験が迫ってから初めて服用した場合、間に合わないどころか、副作用に苦しむ可能性もあるわけです。

生理痛は母娘で症状が異なることがよくあります。お母様が経験したことのないような痛みに苦しむ娘さんもいらっしゃいますので、受験生のお母様は娘さんが生理痛で困っていないか聞いてあげると安心ですね。ストレスの多くなる時期ではありますが、皆様が無事に力を発揮できるよう応援しています。