生理痛

  • 2022.05.23

生理(医学用語では月経)とは、女性ホルモンによって約28日周期で繰り返され、数日間続く子宮からの正常な出血のことです。少し前までは生理痛について話し合うことはあまり一般的ではなく、これまでの様々な取り組みによって生理休暇を採用している企業や、学校での教育によって理解が深まってきているように感じます。

生理痛によって日常生活に何らかの支障があれば、「月経困難症」と考えられています。

主な症状:下腹部痛、腰痛、腹部膨満感(お腹の張り)、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲の低下、イライラ、下痢、気分の落ち込み、の順に多くみられるとされています。(日本産婦人科学会編 改訂版第4版による)

生理のある女性の3割程度の方が月経困難症によって治療を必要とされています。

対処法:

①定期的な痛み止めの内服

②低用量ピル

③漢方薬

④黄体ホルモン製剤

等、痛み止めやピルに関しても様々な種類があり、個々の患者様に合う方法を探る必要があります。

また、親子で生理痛の違いがある方もいらっしゃいますので、お母様が軽症であっても娘さんが同じだとは限りません。娘さんが困ってないか、お声がけしてみるのは如何でしょうか。